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【緊急】マレーシアの安全対策基礎データ

8月10日付、マレーシアの安全対策基礎データを改訂しました。詳細については、以下の内容をご参照下さい。

● 犯罪発生状況,防犯対策

1 犯罪発生状況

2016年におけるマレーシアの犯罪届出件数は112,354件であり,前年比で3,707件減少しています。

マレーシア国家警察は,犯罪発生件数は着実に減少していることを強調すると一方,スリや置き引き・ひったくりなどの「街頭犯罪」は17,333件と昨年よりも1,299件増となっている旨注意を呼びかけています。

主な凶悪犯罪の届出件数は次のとおりです。

(1)殺人:456件(前年比43件減少,人口10万人あたりの発生率は日本の約2倍)

(2)強盗:14,453件(同705件増加,人口10万人あたりの発生率は日本の約25倍)

(3)強姦:1,886(同161件減少,人口10万人あたりの発生率は日本の約7倍)

2 防犯対策

海外では,言語・習慣等が異なるため,「自分の身は自分で守る」という覚悟を持つことが重要です。

犯罪に巻き込まれないための予防策が大切であり,その主なものは次のとおりです。

(1)第三者や関係者の注意が及びにくい環境(状況)を避ける,警戒を強化する

ア 時間的要素:深夜・早朝,観光シーズン,年末年始,祝祭日,大規模行事実施日など

 イ 場所的要素:観光地など(例:史跡・名勝地),イベント会場(意識が一点に集中するため,身辺の注意がおろそかになりがちとなる),大規模商業施設(ショッピングモール等)の出入口など

 ウ 人的要素:高齢者同士,子供連れ,カップル,集団(観光ツアー客,修学旅行,視察団など)

(2)多くの人が集まりやすい場所(状況)を避け,警戒心を強める

 ア 路上(特に道路側の歩道,交差点,路地と大通りの境目など)

イ 空港・駅・バスターミナルその他交通の要衝

ウ 大規模商業施設,観光スポット,宗教関連施など

(3)犯罪遭遇リスクを下げる

ア リスクの高い環境下に長時間いない(なるべく近づかない,滞在時間を短くする,常時非常口や脱出ルート

確認・シミュレートする

 イ 避難しやすい態勢作り(動きやすい服装と歩きやすい靴を着用し,手荷物は最小限にとどめる)

 ウ 安全情報の収集

(ア)信頼できる情報源を確保する(各国外務省・大使館や報道機関の発表など)

 (イ)ソーシャルメディア情報を鵜呑みにしない

(ウ)「良好な人間関係」の構築(社内,近所,地元住民の口コミは情報収集の基盤)

(4)万一事件事故に巻き込まれた場合は「安全第一」

   強盗には抵抗せずに金品を渡し,速やかに現場から離脱して「二次被害」を避けること

 

(5)長期滞在時に犯罪被害に巻き込まれないための注意事項

  ア 犯罪者は,事前に下見をすることが多いので,平素から住居周辺に気を配り,不審者が徘徊している場合などはガードマンや警察に通報するよう心掛ける。

イ 玄関のドアや防犯グリル(格子)常に施錠し,ドアチェーンをかけ,来訪者応対時の確認を確実に行う。

ウ メイドやガードマン等が犯罪者の手引きをする例もあるので,警戒を怠らない。

エ 家族の行動,居場所等を常に把握し,変更が生じる場合は,必ず連絡を取り合う。

オ 普段から不審電話を警戒し,電話機の近くには緊急連絡先リストやメモ等を常備する。

カ 自宅に多額の現金を置かない。旅券などの貴重品は金庫や厳重に鍵のかかる場所に保管する。

キ 夜間外出時には,敢えて室内照明を点灯させておくなど,不在であることを気付かれないようにする。

ク 家を長期間留守にする場合は,あらかじめ郵便物や新聞等の処理を近隣者や知人に依頼しておく。

ケ 在宅中に侵入者に気付いたときは,速やかに警察に通報(警備会社への通報装置を利用するなど)し,侵入者との接触を避ける(施錠可能な部屋に立てこもるようにする)。

※ 空き巣は,騒ぎ立てられて居直り強盗(殺人)に急変する例が多いので注意が必要です。

3 日本人の犯罪被害例

  マレーシアで在留邦人及び短期滞在者が遭遇する代表的な犯罪は,上記でも紹介した「街頭犯罪」(スリ・置き

引き,ひったくりなど)です。また,路上強盗やタクシー強盗の被害もしばしば報告されます。

  このほか,「マカオ詐欺」や「アフリカ詐欺」など称されるインターネットを介した詐欺(振り込め詐欺,ロマ

ンス詐欺)は,毎月数件の相談を受けるほど頻繁に発生しています。これらの詐欺は,日本人のみならず諸外国

民も多数被害に遭っていることから,各国大使館でも,インターネット上での接点しかない「知人」に,不用

意に金品を送付しないよう警戒を呼び掛けているところです。以下に,日本人がよく遭遇する犯罪被害例を紹介

します。

(1)置き引き

空港の出入国時,ホテルのチェックイン・チェックアウト時,飲食店での雑談中,周囲への警戒が緩む隙

を狙い,バッグ等から財布等の貴重品を抜き取られる又はスーツケースや鞄等を盗まれるのが典型例です。

犯人は,声を掛ける,小銭をわざと落とす,子供を近づけるなどの手段で被害者の警戒・注意をそらし,犯

行に及びます。よって,「外出中は常に警戒心を保持する」意識を持つことが重要です。日本人が被害に遭った過去の事例では,ビュッフェ・スタイルのレストラン(ホテルの朝食時が多い)で不用意に荷物や携帯電話を置いたまま席を外し,盗難に遭った事案が多数報告されています。

  

(2)スリ(集団スリ)

マレーシアではスリ被害も多数発生しており,バス等の公共交通機関の車内や,駅・大規模商業施設など,人が密集する場所が狙われます。複数で被害者の周りを取り囲み,被害者や周囲の人々に気付かれないように犯行に及ぶ集団スリや,職務質問名目で財布を預かり,一部の現金を抜き取る手口もあります。集団スリの場合,被害品を盗む実行犯が直ちに周辺にいる共犯に被害品をリレー式で手渡し,その場を立ち去るケースが多く狙われると被害阻止は極めて困難です。

   スリ被害の予防は,人混みを出来る限り避けつつ,トートバッグ等の蓋やチャックの無いバッグやズボンの

ポケットなど,盗まれやすい場所には貴重品を入れないことが重要です。併せて,バッグ等は常に自分の目に

見える範囲で所持し,人混みでは開口部等を手で押さえておく等,警戒を明示することも重要です。

(3)ひったくり

日本と同様,マレーシア国内の主要都市では,背後から接近してきた二人乗り又は単独のバイクに手荷物を強奪されるひったくりが頻発しており,女性及び高齢者の被害が多数報告されています。ひったくりの際による転倒や,抵抗して路上を引きずられた結果,入院をするほどの大怪我を負う例も多数あります。

したがって,手荷物は極力少なくするとともにバッグ等はたすき掛けで道路側にさらさないなどの対策とともに,常に自らが標的とされていないか周囲を警戒しつつ行動することが肝要です。

(4)強盗(特に刃物を使ったもの)

マレーシアでは,「パラン刀」と称する大型の山刀が常用されているため,これで被害者を傷つけて金品を奪う路上強盗が多数発生しています。犯人は,被害者が抵抗等する場合には躊躇なく切りつけ,金品を全て強奪することがしばしば報じられています。

このため,深夜までの飲酒や夜間の外出,単独行動は厳に慎むとともに,万が一,同様の被害に遭遇した

場合には,抵抗せずに身の安全を最優先することが重要です。

(5)昏睡強盗(泥酔あるいは薬物を盛って貴重品を盗むもの)

観光地等で知り合った見知らぬ人物と意気投合し,共に飲食したところ意識を失い,目覚めたときには所持品が無くなったというのが典型的な例です。手口としては,薬物を入れた飲み物を勧める,トイレ等で中座した隙に飲食物に混入する等のものがあります。

被害防止には,見知らぬ人物との飲食は相応のリスクがあることを理解し,飲食を勧められても不用意に口にしないことが重要です。また,食事中に席を離れた場合には,それ以降飲食しない等の警戒も必要です。

(6)自動車強盗(接触や追突を偽装して車両を強奪)

高速道路等を走行中,後続車両から追突・接触され,路肩に停車して降車したところ,相手車両から複数の犯人が現れて暴行を加えられた上,車両を強奪される事案が度々発生しています。

交通事故に遭遇した際は,24時間以内に警察(交通警察)に届け出ればよいことから,事故状況に不審な点がある,あるいは複数の男性が相手方車両に乗車している場合は自動車強盗の可能性を疑い,車両から降りる前に相手をよく観察し,不審点があれば,直ちに離脱して警察署等へ移動することとお勧めします。

(7)タクシーをめぐるトラブル(白タク,運転手による強盗・強姦)

マレーシアのタクシーは,運転が荒く,料金トラブルも多い傾向があるほか,運転手が乗客から金品を強奪

したり女性客を暴行するなどの事件が頻発するなど,安全面でも問題を抱えています。

このため,最近はUBERやGRABといった「配車アプリ」を利用して,事前に運転手と支払料金を確認した上でタクシーを利用する者が多数となっており,ホテルや駅などでタクシーを拾う場合でも流しを拾わずに配車アプリで探す方が主流となっています。

したがって,タクシーを利用する際は,流しのタクシーを避けてこれら配車アプリを活用し,事件やトラブルを避ける事をお勧めします。

 

(8)いかさま(カード・トランプゲーム)賭博,当選金詐欺

クアラルンプール市では,ブキ・ビンタンやKLCC,チャイナタウン等を中心に,見知らぬ男女から声を掛けられ,民家に誘われてトランプ・ゲーム(ブラック・ジャック)に興じた結果,金品を騙し取られるという事案が発生しています。

また,路上を散策中に「企業キャンペーンの無料くじ」を引くよう誘われ,言われるがまま引いたところ「高額商品が当選したので事務所に来て欲しい」と言われて移動したところ,手数料や手付金の名目で金銭を支払わされる事案も発生しています。

いずれの事案も,不用意に犯罪集団の本拠地に着いていくことによって発生していることから,見知らぬ人からの誘いには警戒心を持って対応し,不用意に相手方を訪ねることはしないのが重要です。

4 マレーシアを相手先とする各種詐欺(「オークション詐欺」,「ロマンス詐欺」など)

マレーシアでは,携帯電話の購入や銀行口座の開設が容易な上,アジア・中東方面との航空便のアクセスが良好であることから,世界各地の犯罪集団がマレーシアを拠点に各種詐欺を行っています。特に,インターネットを介した商取引や国際交流を悪用した「オークション詐欺」や「ロマンス詐欺」は,日本を含む各国大使館が警戒を呼びかけているほど多発しています。

マレーシア国家警察商業犯罪捜査局幹部は,ナイジェリア人詐欺グループ等による取り込み詐欺や被害者の恋愛感情に乗じて金銭を騙し取るロマンス詐欺などを「アフリカ詐欺」と称し,2016年中に騙し取られた金額は1億リンギ(日本円で約26億円)以上に上ったと発表しています。

一方,マレーシアで犯罪被害に遭遇した場合,警察への被害申告は被害者本人が行う必要があり,大使館を含む第三者が被害申告を行うことは出来ません。このため,マレーシア国外からマレーシアに居住する人物と取引を行う場合には,相手方が信頼に足るものかよく見極め,詐欺被害に遭遇するリスクがあることを承知の上で行う必要があります。以下に,典型的な犯罪被害例を紹介します。

(1)「オークション詐欺」

携帯電話やカメラのレンズ等,コンパクトで高額な商品をヤフーなどのオークションサイトに出品していたところ,マレーシアから「出品価格よりも高額で購入するので,直接取引で直ちに商品を送付して欲しい」との偽造の国際送金書類を添付したメールを受信。相手が示した住所に商品を送付するも,それ以降連絡が取れなくなるもの。

   オークションサイトの規定に反して直接取引を行うため,補償もできず泣き寝入りとなることが多い。

(2)「ロマンス詐欺」(振り込め詐欺

国際交流サイト等を通じて知り合った外国人異性(主に欧米人と称する男女)から,「あなたに会うため日

本を訪ねようとしたが,経由地のマレーシアで警察(入国管理局)に捕まってしまった。釈放には保釈金が必要」,「あなた宛に小包で送った現金(贈り物)がマレーシア税関当局で留められた。後日送金するので,関税(手数料)を肩代わりして欲しい」等のメールを受信。銀行の海外送金サービス等を利用してマレーシアに送金したところ,連絡が取れなくなる。あるいは,何度も送金を要求されるというもの。

相手方のプロフィールはでたらめで,顔写真や身分証を精査すると画像加工ソフトで切り貼りした代物であ

ることが多い。しかし,誰にも相談せずに送金してしまうケースが多く,複数回送金した結果,被害額が数百万円に上ることも珍しくない。

(3)手数料詐欺

マレーシアあるいは第三国に居住する人物から,「遺産」「研究費」「寄付」など各種名目で多額の送金をする旨メール等で連絡。しばらくすると「為替手数料」「送金手数料」「臨時口座開設手数料」「通関手続き料」など,様々な名目で送金を促すメールが送りつけられ,詐欺と気づくまで送金し続けてしまうもの。

当該人物から送りつけられる書類は,もっともらしい公的機関や企業等のロゴや連絡先が示されているが,

実際には存在しない,あるいは既に閉鎖されているものが多い。また,文書を精査すると旧英国植民地のマレーシアから発出された文書なのにアメリカ英語で記載されているなどの矛盾点が認められることがある。

5 テロ情勢

2016年6月28日にクアラルンプール市郊外プチョン地区のショッピングモール内飲食店に対する手榴弾投てき事案が発生し,8人が負傷しました。マレーシア国家警察は,本件事件をISIL関係者がマレーシア国内で敢行した初のテロ事件と発表しました。実行犯を含む関係者全員を逮捕したほか,2017年4月には,シリアで警察への攻撃を予告する「警告映像」をインターネット上に公開するなど,宣伝と勧誘活動を主導してきたマレーシア人ISIL戦闘員の死亡が確認されるなどの動きもありますが,マレーシアにおけるISIL等のテロに関する情勢は,依然として,予断を許さない状況にあります。

これまでに,マレーシアにおいて日本人・日本権益を直接標的としたテロ事件は確認されていませんが,近年,シリア,チュニジア及びバングラデシュにおいて日本人が殺害されたテロ事件や,英国,フランス,ドイツ,ベルギー,トルコ,インドネシア,フィリピン等,日本人の渡航者が多い国でもテロ事件が多数発生しています。このように,世界の様々な地域でイスラム過激派組織によるテロがみられるほか,これらの主張に影響を受けた者による一匹狼(ローンウルフ)型等のテロが発生しており,日本人・日本権益が標的となり,テロを含む様々な事件の被害に遭うおそれもあります。このような情勢を十分に認識して,誘拐,脅迫,テロ等に遭わないよう,また,巻き込まれることがないよう,海外安全情報及び報道等により最新の治安・テロ情勢等の関連情報の入手に努め,日頃から危機管理意識を持つとともに,状況に応じて適切で十分な安全対策を講じるよう心がけてください。

● 査証・出入国審査等

(手続きや規則に関する最新の情報については,駐日マレーシア大使館(電話:03−3476−3840)等にお問い合わせください。)

1 査証

  日本とマレーシアとの間には査証免除の取決めがあるため,滞在期間3か月を超えず,かつ報酬等の収入目的とした活動に従事する者を除き,無査証で入国が可能です。

  ただし,宗教活動,調査研究活動,テレビ・映画撮影等の目的の場合は,査証が必要です。

  なお,旅券は有効期間(残余期間)が6か月以上ないと入国を拒否されるので,注意する必要があります。

2 出入国審査

(1)旅券を提出して審査を受けます。入国時には,審査官から入国目的・滞在期間を尋ねられ,旅券に滞在期間が記載されます。査証を不要とする滞在期間は,3か月以内です。

2011年6月1日から,生体認証システム導入により,両親指及び両人差し指の指紋登録を求められます。

長期滞在予定者は,入国後,必要に応じて延長手続きを行います。また,手続きには相当の日数を要するため,早めに行うことが必要です。また,予防接種証明書は,汚染地区を通過して来ない限り提示を求められることはありません。

(2)サバ州及びサラワク州においては,別途異なった入域管理を行っており,各々への入域には,クアラルンプール等マレー半島部のマレーシア国内から旅行する場合でも旅券を提示して入出国許可を受ける必要があります。

3 所持金の申告

マレーシア政府は,マレーシア人及び外国人を含む全ての旅行者に対し,一定額以上の通貨の国外への持ち出しや国内への持ち込みについて,以下のとおり規定しています。

(1)マレーシア貨

10,000米ドル相当を超えるマレーシア貨の持ち出しは、マレーシア中央銀行(バンク・ネガラ)の許可が必要で、持ち込みについては、税関に申告する必要があります。

(2)外貨

10,000米ドル相当を超える外貨(T/Cを含む)を所持している場合は,税関に申告が必要です。申請書は空港の移民局事務所、あるいは税関で入手できます。

4 通関

免税品の持ち込みは,葉巻煙草225g(紙巻き煙草200本に相当),酒類1リットルまでが,それぞれの上限となっています。また,麻薬類,ポルノ等の出版物・絵画・写真・読本・石版刷りカード及び彫刻,銃器類,短剣・ナイフ等が主な輸入禁止品です。なお,3,000GHz以上の周波数帯を受信可能なラジオ受信機,爆竹,ビデオテープは,検閲の対象になります。

5 空港税

空港税は,一般的に航空券購入の際に代金の中に含まれています。

● 滞在時の留意事項

1 在留届

現地に3か月以上滞在される方は,緊急時の連絡などに必要ですので,到着後遅滞なく在マレーシア日本国大使館又は在ペナン日本国総領事館などに「在留届」を提出してください。また,住所その他届出事項に変更が生じたとき,又は日本への帰国や他国に転居する(一時的な旅行を除く)際には,必ずその旨を届け出てください。在留届の届出は,在留届電子届出システム(ORRネット,https://www.ezairyu.mofa.go.jp/RRnet )による登録をお勧めしますが,郵送,ファックスによっても行うことができますので,最寄りの在外公館まで送付してください。

2 たびレジ

在留届の提出義務のない3か月未満の短期渡航者の方(海外旅行者・出張者を含む)は,外務省海外旅行登録「たびレジ」への登録をお願いします(https://www.ezairyu.mofa.go.jp/tabireg/ )。「たびレジ」に渡航期間・滞在先・連絡先等を登録すると,滞在先の最新の安全情報がメールで届き,緊急時には在マレーシア日本国大使館などからの連絡を受けることができます。安全情報の受け取り先として,家族・同僚等のメールアドレスも追加登録できますので,併せてご活用ください。

  

3 マレーシアの滞在期間と滞在資格

(1)滞在期間の延長,在留資格の変更手続きは移民管理局(Immigration Office)で行います。滞在期間を超えての滞在または在留資格外の活動は,それぞれ罰せられ,国外退去となる場合があります。早めに手続きをすることが肝要です。

なお,1年以上滞在する長期雇用契約者用査証(Employment Pass)を取得した人には,移民局から「Expatriate Identification Card」が発給されます。

(2)就労目的の場合は,入国前に必要な査証を取得しておく必要があります。

なお、取得していない場合は,直ちに移民局に出向き,必要な手続きを取らなければなりませんが、種類によって、当地で申請できるものと、申請できないものがあります。

4 旅行制限

基本的に旅行に関する制限はありません。ただし,軍事関係施設,宗教施設,危険地域等の中には,入域禁止されているかあるいは監督官庁の許可取付けを必要とするところがあります。また,国立公園内での動植物の捕獲・採集は禁止されており,他の地域についても禁止されているかあるいは許可取付けを必要とするものがあります。

5 写真撮影の制限

博物館,寺院・モスク,軍事施設等には撮影禁止区域があるため撮影前に確認が必要です。なお,撮影禁止区域には,その旨の表示があります。また,地元の一般市民(特にイスラム教徒の女性)を撮影する場合は,事前に本人の了解を得る必要があります(勝手に撮影することで反感を招かぬよう配慮してください)。

6 銃器不法所持

銃器法等で厳しく規制されてます。過去に,日本人の短期商用出張者がモデルガンをマレーシアに持ち込んで,「模造銃砲類所持違反」容疑で警察に身柄を拘束され,その後,裁判の結果,有罪(罰金刑と拘留)となった事件が発生しています。マレーシアでは,日本と事情が異なり,モデルガン所持も犯罪行為になります。

7 旅券の携行

日本人旅行者が検問中の警察官から旅券の提示を求められ,(紛失により)不携行であったため警察に身柄を拘束されたことがありました。置き引きやひったくりに十分に注意しつつ,旅券は常時携行する必要があります。

なお,旅券紛失の際は,速やかに,警察に紛失届けをするとともに最寄りの日本国大使館もしくは総領事館において旅券もしくは「帰国のための渡航書」の発給を受けてください。

8 交通事情

(1)道路事情

ア マレーシアの交通手段は,高架電車,バス,タクシー,自家用車,オートバイが一般的です。

イ 道路は,都市部においては大抵舗装されており,交差点の多くが信号のないロータリー式交差点(ラウンド・アバウト)になっています。

ウ 主要道路は,朝・夕のラッシュ・アワー,昼の時間帯及び雨天時など大変混み合います。

エ 一般的に車優先の道路構造であるため,歩行者の安全性を考慮した横断歩道や歩道橋等が十分に整備されていません。

オ 郊外では,牛等の家畜の車道進入があるので注意が必要です。

カ 道路標識はマレー語表記のものが多く,信号機は低い位置に設置されています。

(2)規則

交通規則(左側通行,シートベルトやヘルメット着用,飲酒運転禁止,法定速度遵守等)は日本とほぼ同じです。しかし,ラウンド・アバウトにおける右側からの進入車両優先等,覚えていなければわからないような規定・規則も多々ありますので,特に車を運転する場合は,基本的な交通規則を十分に習得しておいてください。

(3)交通事故

   交通事故の主な原因には,車の急増及び未熟な運転技能の他,無謀な追越し,速度超過,定員超過等,運転モラルの欠如及び交通規則無視があります。特にオートバイは,庶民の足になっていますが,マナーの悪さは甚だしく,そのため主要道路では車との接触事故が多発しています。

   なお,過去に日本人が起こした車両交通事故の原因としては,脇見運転,スピード違反,二車線道路での無理な追越し等があります。事故を起こさないよう,また遭わないように注意して運転することが肝要ですが,万一事故に遭遇した時の主な措置は次のとおりです。

ア 交通事故に巻き込まれたり,事故を起こしたりした場合は,直ちに警察に連絡し,負傷者がいる場合は救急車を呼び,とりあえず安全な場所に運ぶなどの救護措置をとるとともに,警察の指示に従って事故届(被害届)の提出等の対応を行ってください。また,保険会社にも連絡して対応を依頼するとともに,事故が大きな場合には,在マレーシア日本国大使館等最寄りの日本の在外公館にも連絡してください。

イ マレーシアでは,事故の届け出は交通警察に対し24時間以内に行うこととされています。この規定に反すると,届け出ができなくなるのみならず,保険等の適用まで無効とされてしまうことがありますので,軽い物損事故等であっても,後刻,必ず交通警察への届け出を行ってください。なお,物損事故等の場合,事故を起こした相手からその場で示談を迫られるようなことも少なくありませんので,禍根を残さないよう,携帯カメラ等で証拠写真を撮影しておくと有用です。

9 麻薬等違法薬物について

  マレーシアにおいても,麻薬等違法薬物に関わる規制は非常に厳しく,外国人も例外ではありません。危険薬物法(1983年改正)によれば,ヘロイン・モルヒネ15g以上,あるいは大麻マリファナ,カンジャ)200g以上の所持は死刑,また,それ未満でも無期懲役等の重刑が科されます。麻薬関係の違反者は,外国人であっても厳しく処罰されており,「外国人旅行者だから少しぐらいは大丈夫だろう」などという考えは絶対に通用しません。

  麻薬撲滅のため,空港,警察署,病院など至るところに“DADAH DEATH”(麻薬=死)の表示を行い,また,テレビ放映等でもその恐ろしさを訴えています。

 麻薬犯罪に巻き込まれないためにも,次のことに留意ください。

(1)自分では気付かないうちに「運び屋」として利用される可能性もあるので,入出国の際に,見知らぬ人物又は知り合ったばかりの人物から,「△△氏へのおみやげに,この箱を持って行って欲しい。」などの依頼を受けた場合は,毅然とした態度をもってこれを拒否する。

(2)警察が摘発のための捜査を行う場合は,とりあえず現場にいる人すべてを逮捕するので,路地裏等麻薬取引が行われている可能性が高い場所には絶対に立ち入らないようにする。

(3)自動車に麻薬を積んでいる場合もあるので,事情を知らずに同乗し,一緒に検挙されることのないよう,ヒッチ・ハイク等は絶対にしない。

10 その他

賭博や売買春行為等には,厳しい規制と罰則が適用されます。十分御留意ください。そのほか,思想,宗教活動にも厳しい制限があり,国の治安を損なう危険性のある印刷物(例えば,共産主義等に関するもの)の発行・販売は禁止されています。

● 風俗,習慣,健康等

1 風俗

マレーシアは,憲法イスラム教を国教(連邦の宗教)と定めており,人口の半分以上を占めるイスラム教徒の間では,次のような教義,風俗,習慣があるので留意する必要があります。

(1)酒,豚は摂らない。

(2)左手は不浄とされているので,握手,物の受渡しは右手を使う。

(3)人差し指で指すことは,失礼なこととされているため,親指を使う。

(4)頭は,身体の神聖な部分とされているため,子供の頭はなでたりはしない。

(5)婦人に対しては,こちらから握手を求めない。

(6)日没から夕方の祈りの時間が始まるので,日没後1時間程度は,訪問及び電話を避ける。また,イスラム教徒を招待する夜の行事には,開始時間の配慮が必要。

(7)イスラム教徒(マレー系とごく一部の中国系およびインド系)は毎年,イスラム歴に従って約1か月間,日の出から日没までの間は,飲食・喫煙等を断つ「断食」がある。この期間中,イスラム教徒を食事に招待する等の交際は,相手の都合を配慮して行う必要がある。

2 集団礼拝

イスラム教では,金曜日が集団礼拝の日とされており,その機会を利用して,政治的スピーチやデモが行われ,それが大規模化,暴徒化する場合があります。また,その際,モスク等宗教施設やデモ等を狙ったテロや襲撃が行われることもありますので,特に金曜日には不用意に宗教施設等に近づかないようにしてください。

3 衛生

(1)水道水の衛生は比較的保たれていますが,地域や場所によっては十分に殺菌されていない場合もあるため,直接の飲用には適しません。そのため,飲み水は,浄水器を通した後,煮沸したもの,もしくはミネラルウォーターを利用するとよいでしょう。

   また,水道水によるコンタクトレンズの洗浄は,避けた方が無難です(肉眼で確認困難な微粒子でレンズに傷が付くため)。なお,洗面,入浴などの日常生活においての利用に問題はありません。

(2)食品は,生(なま)ものは気を付ける必要がありますが,十分に加熱処理を施したものであれば安全と言えます。ただし,熱帯では,細菌増殖が活発に行われるので,加熱処理後の作り置きには気を付ける必要があります。

ア 野菜類は寄生虫感染の危険性があるので,食べ方(生,加熱処理)に気を付ける必要があります。

イ 魚介類を生で食すことは,寄生虫感染やA型肝炎等に罹患する危険性が高いため,加熱調理を基本にするなど十分注意を払う必要があります。

ウ 卵は,十分加熱していないとサルモネラ菌に感染する可能性があります(この菌は,卵の「しろみ」に存在し,米国FDA(食品医薬局)は半熟卵も食さないよう注意を促しています)。

4 健康

(1)消化器系感染症コレラ,細菌性赤痢,腸チフス)

コレラ,腸チフス等の伝染病は,経口感染によるものであり,最も注意すべきものと言えます。予防策としては,前述2.のとおり食物に十分に加熱処理を施し,調理後は時間を置かずに食べることが肝要です。

(2)結核

結核患者の発生率はいまだ高い状況です。罹患者と同室で過ごす等により長時間,接触がある場合は,感染の危険性がありますので,メイド等を雇用する場合は気を付ける必要があります。

(3)デング熱(ウイルス感染症

デング熱は,日中活動するネッタイシマカを媒介とする感染症で,症状は風邪に似ており,感染から2〜7日目に頭痛,関節痛及び筋肉痛を伴う高熱を発し,また血小板が急激に低下して発疹が見られることもあります。高熱は5日ほど続き,全身の倦怠感は,その後も暫く残ります。

予防ワクチンや治療薬はなく,対症療法による治療が行われます。このため,虫除けや蚊取り線香,殺虫剤の使用の他,長袖シャツや長ズボンを着用するなど,蚊に刺されないよう注意することが大切です。

また,出血やショック症状を伴う重症型としてデング出血熱があります。デング熱とほぼ同時に発症経過しますが,解熱の時期に血漿漏出や血小板減少による出血傾向に基づく症状が出現し,死に至ることもあります。

 (参考)感染症広域情報:アジア大洋州におけるデング熱の流行

   http://www2.anzen.mofa.go.jp/kaian_search/pcinfectioninfo.asp

5 医療機関

クアラルンプール市内の主な病院には,設備面において日本と同等レベルのものがあります。診療レベルも高く,日本人が診療を受けるのに特に問題はないと思われます。日本への留学経験があり,日本語で診療が可能な医師も一部の医療機関に勤務していますが,多くの場合,日本語は通じないため,英語による診療となります。

(1)受診方法

予約が望ましいですが,直接来院して診察を受けることも可能です(但し,その場合は長時間待たされることもあります)。往診は通常は行われていません。

(2)緊急医療体制

緊急番号999(注)に電話してAmbulance部門に繋いでもらい,自分の住所,電話番号,具体的な症状を伝えれば救急車を手配してもらえます。但し,999をダイヤルした場合には,全て自動的に国・公立病院(General Hospital等)に移送されますので,私立病院への搬送を希望する場合は,当該病院に直接連絡を取るようにしてください。なお,交通事故などの突然の怪我についても,自分で説明する事が可能であるならば,私立の病院に搬送してもらうよう,救護者にお願いしてください。

なお,国・公立病院(General Hospital等)の医療費は安価ですが,医師数,技術面,検査機械,入院施設等の設備面に問題があるので,入院先の選定は慎重に行う必要があります。

(3)「世界の医療事情(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/malaysia.html)及び(http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/kotakinabalu.html )(コタキナバル)」において,マレーシア国内の衛生・医療事情等を案内しています。その他,必要な予防接種等については,厚生労働省検疫所ホームページ(http://www.forth.go.jp/ )を参考にしてください。

● 緊急時の連絡先

[クアラルンプール]

◎警察・救急車:999

◎火災:994

[ペナン]

◎警察・救急車:(04)999

◎火災:(04)994

[コタキナバル]

◎警察:(088)221-191(ホットライン)

◎救急車:(088)250-555

◎火災:(088)994

ジョホールバル

◎警察・救急車:(07)999

◎火災:(07)994

在マレーシア日本国大使館 (市外局番03)2177-2600

  国外からは(国番号60)-3-2177-2600

在ペナン日本国総領事館 (市外局番04)226-3030

  国外からは(国番号60)-4-226-3030

在コタキナバル領事事務所 (市外局番088)254-169

  国外からは(国番号60)-88-254-169

※ 在留邦人向け安全の手引き

 現地の在外公館(日本大使館総領事館等)が在留邦人向けに作成した「安全の手引き」も御参照ください。

(問い合わせ窓口)

○外務省領事サービスセンター

  住所:東京都千代田区霞が関2-2-1

  電話:(外務省代表)03-3580-3311(内線)2902,2903

(外務省関連課室連絡先)

○領事局海外邦人安全課(テロ・誘拐関連を除く)

  電話:(代表)03-3580-3311(内線)5140

○領事局邦人テロ対策室(テロ・誘拐関連)

  電話:(代表)03-3580-3311(内線)3047

海外安全ホームページ

  http://www.anzen.mofa.go.jp/ (PC版)

  http://www.anzen.mofa.go.jp/sp/index.htmlスマートフォン版)

  http://m.anzen.mofa.go.jp/mbtop.asp (モバイル版)

(現地公館連絡先)

○在マレーシア日本国大使館

住所:11, Persiaran Stonor, Off Jalan Tun Razak, 50450 Kuala Lumpur, Malaysia

電話:(03)2177-2600

ホームページ:http://www.my.emb-japan.go.jp/Japanese/index.htm

○在ペナン日本国総領事館

住所:28th Floor Menara BHL, 51 Jalan Sultan Ahmad Shah, 10050 Penang, Malaysia

電話:(04)226-3030

ホームページ:http://www.penang.my.emb-japan.go.jp/index_jp.htm

○在コタキナバル領事事務所

住所:18th Floor, Wisma Perindustrian, Jalan Istiadat, Likas, 88400 Kota Kinabalu,

Sabah, Malaysia (P.O.Box 440)

電話:(088)254-169

ホームページ:http://www.kotakinabalu.my.emb-japan.go.jp/ja/index_j.html

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